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【BAT Nr.1023】芸術品と呼ぶに相応しいハンドランタンが凄い!

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BAT(バット)ランタンをご存知の方も多いかと思います!

オークションなどにも出品されていることも多いですし、比較手に入れやすく手を出しやすいヴィンテージランタンです!

 

今日はそんなBATのランタンの中でも超超超貴重なランタンを紹介するよ!

 

それがハンドルランタンと呼ばれる種類なのですが、BATブランドにもこのランタンはありました。今回ご紹介するのはその中でも「Nr.1023」というモデルです!

 

このハンドランタンは別のブランドでも出されている形ではありますが、BATでつくられたこの「Nr.1023」は本当に凄いなと思いました。一言で言うなら「芸術品」ですがBATブランド(コウモリ)が作っているので少しホラーのような雰囲気もある不思議なランタンです!

 

ということで今回はBATのハンドランタンである「Nr.1023」をご紹介したいと思います♪

 

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Fr. Stübgen & Co.

 

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがBAT(バット)ランタンは設立当初からこの名前が使われていたわけではありません。ここでは少しBAT(バット)ランタンに名前が変わっていった流れをお話ししたいと思います。

 

1843年にエアフルトで「Friedrich August Stübgen」(創設者)を含む6人がエアフルトでランプ工場を設立したことから始まります。この時金属加工が得意な「Carl Anton Kleemann」が会社を所有したということもあり社名が「LampenfabrikStübgen&Kleemann」でした。その後Kleemannが会社を辞めたことで社名が「LampenfabrikFr」に変更され工場の管理を継続しました。

 

もうこの時点で2回名前が変わっていたようですね!

 

1877年に「Friedrich August Stübgen」が死去後、長男の「Technikus Gustav Stübgen」が工場を引き継ぎ、翌2年後には兄弟である「Julius Stübgen」もランプ工場の一員となりました。

 

兄弟でランプ工場を引き継いで1882年には初めての特許を取得したそうです!

 

そして、1892年にはあの有名な「BAT」のマークであるコウモリがロゴとして登録されました。

Copyright©AchimStübgen、Hanover 2015(stuebgen@hotmail.de)

 

1892年~1903年の間に「Fr. Stübgen&Co.」になったのではないかなと思います。その後も会社は大きく成長し、ランタンの約70%以上は輸出していたそうです。この時に「バットランタン」という言葉も出てきたそうです。

 

1930年にはDietzの「Dietz Little Wizard」、「Dietz Junior」なども「Fr. Stübgen&Co.」で作られました。そして、HASAGもランタンの生産をしていましたが採算がとれないことで「Fr. Stübgen&Co.」のランタンを購入し販売していたそうです。

 

1940年には「Fr. Stübgen&Co.」も採算がとれなくなってしまったためHASAG社にブランド名も含めてすべて売却したようです!

 

なのでORKANシリーズにはHASAGとBATが存在し、ダブルネームランタンもあったということですね!

 

そしてその後HASAGもMEWAに引き継がれていかれていきMEWAも数年で停止しました。ここまでの間に第二次世界大戦もありましたがこの出来事でランタンの歴史も大きく動きそして終戦と同時に終わったように思われます。

 

BAT Nr.1023

 

今回ご紹介するのはBATランタンのマークが誕生した1892年から8年後の1900年に誕生した「BAT Nr.1023」をご紹介したいと思います。ここまでランタンを覆うガラスが綺麗に残されているのは奇跡だなと思います!この点については後程詳しくご紹介しますが、本当に凄いです!

 

またBATのハンドランタンは過去に4つのモデルで販売されていたようです!

 

今回のはNr.1023ですが他にも「1024、1026、1028」のモデルもあるそうです!

 

その中でも恐らく初期だと思われるのがこのNr.1023です!今回はその初期ハンドルランタンを皆様にご紹介したいと思います!

 

スペック

サイズ 高24.5(ハンドル先まで)・横10cm・縦9cm
ガラス 3枚ガラス
燃料 パラフィンオイル
5分芯

 

このランタンは当時「Signal Handlantern」として販売されていたので普通のハリケーンランタンとはデザインが全然違います!

 

同じハンドルランタンで言うと以前にカーバイトランプの「Deutsche Bahn」をご紹介したことがありますが、あのランプよりもサイズが頭一つ分ほど小さくなっています!

【カーバイトランプ】最高に渋いレイルウェイランプ!使い方もご紹介します♪

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横から見てもサイズや作りが全然違うのが分かりますね!(左が「Nr.1023」、右が「Deutsche Bahn」)

 

 

それに重さも全然違います!実際に測ってはいないので正確な数値はわかりませんが「Deutsche Bahn」の方が断然重く(恐らくBAT Nr.1023の2倍以上重い)なっています。持っているだけでも「Deutsche Bahn」の方がずっしりと感じます。

 

そもそも燃料がオイルとカーバイトと全然違うので構造がカーバイトの方が頑丈になっているんですよね!これはこれで凄く面白い!

 

BATロゴがこんなところに!

BATブランドはやっぱりあのコウモリのマークが入っていることだと思います!このNr.1023の場合ブランドロゴが2か所に入っています。

 

ひとつが正面から見えるトップの部分です。100年以上も前のランタンなので正面からだとちょっと潰れているように見えたので斜め下から写真を撮ってみましたが綺麗に映っていますね!

 

 

ここまではよくあるパターンですが、もうひとつがバーナーのハンドルにも入っていることです!

 

 

そんなに珍しくないよ~って思うかもしれませんが、100年以上も前のランタンのハンドルに精巧にブランドロゴマークが刻まれているのはなかなか珍しいと思います!

 

BATのコウモリマークも前期と後期でちょっと違う部分もありますが、このランタンのマークはBATランタンと言われ始めたころでもある時代(1900年)なので初期のロゴマークであることは間違いないでしょう!

 

使い方は凄く簡単!

 

Nr.1023のハンドランタンは使い方がいたってシンプルです!「Deutsche Bahn」の時にはカーバイトが燃料だったということもあって少々ギミックというか操作が面倒なところがありましたが、Nr.1023はパラフィンオイルとなるので面倒なところはありません。

 

カーバイトも面白いけどやっぱりオイルランプが凄く楽ですね!!

 

まずガラスパネルの内正面にあるパネルだけが取り外せるようになっています。さらにバーナーも前に引き出せるようになっているのでパーツとしてはこの3点だけです。

 

 

バーナー部分は回すとバーナーだけが取れるのでそこから燃料を入れるようになります。

 

 

少々面倒だったのは形が四角形でバーナーが中央についているので、燃料を抜き取る時に隅っこに貯まってしまってなかなかすべて抜き取りづらいということでした!ただそれ以外は外からも芯の調整もできますしとてもシンプルながら楽しいランタンです!

 

ガラスパネルの作りこみが芸術的

 

このランタンの凄いところは、グローブの役割のあるガラスが四角い本体の左右と前につけられているのですがこれが凄く高級感があります!なぜならこのガラスは分厚いガラスをデザインある形に面取りされています。

 

 

100年以上も前に作られたガラスパネルがここまで綺麗に保存されていたのは奇跡としか言いようがありません!!!

 

これが火を灯した時にいろいろな角度からみると全然違う光り方や美しさが表現されます!

 

 

ハンドルランタンでもここまでデザイン性を高めているガラスパネルはそうそうありません。「Deutsche Bahn」の場合だと厚めのガラス板だけなのでこのNr.1023がどれほど凄いことなのかが分かります。(下は「Deutsche Bahn」)

 

 

もうひとつここで分かることは「Deutsche Bahn」は前からガラスパネルがはめ込まれているのが分かるようにガラスフックが表面についています。ですがNr.1023は後ろからはめ込まれているのでフックが表面では見えないようになっています!これもNr.1023がデザイン性が高められたランタンだと分かります!

 

そして、もうひとつハンドルランタンでは忘れてはいけないのが赤いガラスパネルも付いていることです!この赤いガラスパネルだけは面取りされておらず、また正面から見て右側だけにパネル蓋が付いていてこのフックを外すことで現れます。

 

 

用途はいろいろあったのかと思いますが、ここにだけ蓋が付けられているので恐らく何か信号を送るためであることは間違いないでしょう。Eurekaなどのドライビングランタンにもありましたがその名残であることも考えられます。

 

【Dietz EUREKA】軍幕とパップテントに合うランタンはこれだ!

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ハンドルの木製もお洒落!

 

ハンドランタンなのでもちろんハンドル部分をご紹介しないわけにはいきませんよね!上に表示している画像ではハンドルは後ろに倒れていますが、使う時以外はこういった形で後ろに倒れるものとなっています。

 

このハンドル部分は木製で出来ているので握っているときの感触やグリップ感は凄く良いです!

 

 

「Deutsche Bahn」のハンドルも木製でしたが、デザインがNr.1023の方がやっぱりおしゃれですよね!現代の技術とかで考えるのではなくて100年以上も前にどうやって作っていたのかと考えると左右のバランスやこのデザインを作るだけでも一苦労だと思います!

 

キャンプに行ったときに手に持ちながら歩くのも良いかと思いますが、ガラスパネルにガードが付いてないのでぶつかって割れてしまったことを考えるとちょっと勇気が出ませんね!

 

 

こうやって火を灯してあげると100年も前の光景が映し出されているような気がします・・・

 

ダブルハットが採用されている!

このハンドル部分と合わせてご紹介したいところがあります。それは、「このハンドル部分を持っていると熱くなってきたりしないの?」と思うかもしれません。

 

確かに今では排熱を使って飲み物を温めるためのキャンプギアが出ているぐらいこの熱は結構な温度になります。しかし、このNr.1023の場合ハンドル部分が熱くならないように「ダブルハット」が採用されています!

 

 

このように中の構造がパネルが2枚入っていてダブルハットという構造になっています。(このランタンに耐熱のアスベストは残念ながらなくなっていましたが全然問題なしでした)

 

「Deutsche Bahn」と「Nr.1023」を見比べると分かりやすいかもしれません。

「Deutsche Bahn」(シングル)

「Nr.1023」(ダブルハット)

 

「Deutsche Bahn」の方は少しアスベストが残っていますが、こうやって見比べるとダブルハットの構造は手間とコストがかかっているのが凄く分かりますね!このダブルハット構造のおかげでハンドル部分を長時間握っていても熱くなりません!

 

100年の歴史が今動き出す

 

100年以上ものランタンがこやってガラスパネルも綺麗に残されていてはいましたが、火をつけられたことで止まっていた歴史がまた動き出したようなそんな表情に見えます!

 

 

BATブランドは凄く大繁盛した売れた時代もありましたが、名前を売却してしまうこともありました。良い時もあれば悪い時もあります・・・

 

それでもこうやって誰かがまた火を付けてあげることで当時工場で働いていた人やその家族、そしてこのランタンを使っていた人の表情が不思議と浮かんでくるような感じがします。これは最先端の新しい技術が搭載された現代の物では表現できないことです。

 

このランタンも含めてですがこれがヴィンテージランタンの良さではないでしょうか。

 

BAT Nr.1023 まとめ

いかがでしたでしょうか??

BATランタンの中でもなかなかお目にかかれない珍しいハンドランタンのNr.1023をご紹介しました。

 

ランタンは置いて使うものだという考えがありますが、持ち運ぶための作りが出来ているだけでも形から、その素材まで全然変わってきます!

 

今後も残りの3種類が手に入るかは分かりませんが、手に入ったらまたご紹介したいと思います♪

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