ランタンの沼を突き進むとやっぱりここに手を出してしまう・・・
それが「カーバイトランプ」です!
聞いたことがある人もいるかと思いますが、使い方、燃料など今までのオイルランタンとは全く違うランタンです。
一度使うとその魅力にハマってしまうことは間違いないでしょう!
それぐらい魅力のつまったランタンなんです!
今回はカーバイトランタンの使い方とその魅力をご紹介したいと思います!
カーバイトランプは燃料から凄い!
カーバイトランタンは別名で「アセチレンランプ」とも呼ばれています!
ではなぜ「アセチレンランプ」と呼ばれているのか??
そう!それはこのカーバイトランタンは今までのようなオイルランタンとは違って燃料がパラフィンオイルや灯油などではなく「石」(カーバイト)だからなんです!
これが「カーバイト燃料」と言うものです!
見た目がかなり石っぽいですがこれが凄い燃料なんです!
でもこのカーバイト燃料はみなさんの小学生の頃には身近にあったものなんですが分かりますか??
それは・・・学校の校庭にあった白い線を引くための粉!
みなさん覚えていると思いますが、あれは石灰なんです!
カーバイト燃料も燃やしきった後のカスは石灰となっていて、あの白いのはこの炭酸カルシウムが石灰化したものなのです!
カーバイトランタンのちょこっと歴史
・カーバイトランタンは炭鉱現場などでヘルメットなどに付けて使われていました!
・1900年初頭頃から使われていた!
それではこのカーバイトをどのようにして使うのか?
これはなんとビックリで「カーバイト」は「水」と反応させることで「アセチレンガス」が発生しそれに火が付くようになっているんです!
なのでこのカーバイトランタンには必ず水を入れるためのタンクがついています!
その水が落ちる量を調節することで火の明るさを調整することが出来るのです!
保管の注意ポイント
・カーバイト燃料は水に弱いので密閉した容器でないとすぐに科学反応が起きるので保管は注意が必要!
・湿気にも弱いので密閉容器がおすすめ!(湿気が多い場合は中のカーバイトがカスの状態になる)
【Deutsche Bahn】を使ってみた
今回ご紹介するのは「Deutsche Bahn」というカーバイトランタンです!
略して「DB」と呼ばれているものですね!
これは「ドイチェ・バーン」と呼ぶのですがドイツ語での表記となっています。
なぜなら「Deutsche Bahn」は日本語約すると「ドイツ鉄道」のことで、当時(1835年)ニュルンベルクと隣町のフュルスを結ぶ鉄道としてスタートしました。
第二次世界大戦中も使われていたのでかなり歴史的にも経験している「ドイツ鉄道」はドイツの鉄道の要になっていたようです!
ランタンの本体裏面にはそのDBのマークがエンボス加工で入っています!
というわけで今回はドイツ鉄道で使われていた「レイルウェイランプ」になります。
鉄道ランタンらしいギミック
今回ご紹介するのは「レイルウェイランプ」ということですが、このレイルウェイランプにはある特徴があるのをご存知でしょうか?
それは左右に「赤色」と「緑色」のガラスがはめ込まれていることです!
これは鉄道以外にも車用の「ドライビングランタン」にもよくある特徴です!
この赤色と緑色を信号代わりにして使われていました。
交通機関で使われていたランタンにはこの特徴がよくあります!
過去にご紹介したことのあるデイツの「Eureka」も同じく赤と緑のガラスがはめ込まれています!
もし宜しければこちらの記事も読んでみてください♪
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ハンドルが付いている!
このレイルウェイランプにもうひとつの特徴として「ハンドル」が付いていることでしょう!
しかもこのハンドルは木製で出来ているので凄く雰囲気がよくグリップ感も良好です!
このハンドルが付いていたから今回は入手したと言っても過言ではありません!
カーバイトランプには珍しいデザイン!
カーバイトランプといえば横からピューっと火が出るタイプの形が多いのですが、あのデザインは「炭鉱」で使われていたタイプです!
なのでハンドルも付いていないのが一般的です!
ですがあのタイプはヘルメットに付けられるという利点がありました!
レイルウェイランプの場合はヘルメットに付ける必要がないのでこのデザインになっていますが、個人的にはこちらの方が好きです!
この四角いボディーがランタンの中でもかなり珍しいと思います!
それにこの火を付けたときの背面にある反射板も凄く気に入っています!
凄く味のあるランタンですよね!
ただこれ持って歩くときに分かったのが、水が落ちる量が振動で大くなるので火の火力が強くなっちゃうこと!
もう少し絞れば大丈夫かもしれませんが、このカーバイトランプはオイルじゃないのでこぼれる心配もなく歩きながら使うのにも安全で優れているランタンだと思います。
カーバイトランタンを使ってみた!
今回はランタンの紹介以外にも「カーバイトランプ」の使い方と気づいた点についてもご紹介したいと思っています!
カーバイトランプは今までのオイルランプとは燃料が大きく違うので難しいかなと思われるかもしれませんが全然そんなことはありません!
むしろカーバイトランプは凄く簡単で、オイルランプとは全く違った世界感があるランタンです。
それでは早速ですが、使い方も含めてご紹介したいと思います!
1⃣ まずはタンクに水を入れる
まずカーバイトランプには水が絶対必要になるのでまずは本体からタンクを外すために裏面を開けます!
そうすると引き出すためのリングが付いているのでこれを引っ張ると本体からタンクだけを引き出すことが出来ます!
そして、この下にあるのがカーバイトを入れるタンク、そして上にある真鍮部分が水を入れるためのタンクとなっています!
早速上にある栓を回して蓋を開けて水を入れます。
水はある程度最初から入れておいた方がいいでしょう!
あとで追加で入れると本体が熱いので火傷の危険やカーバイドに水が大量に入ってしまう危険性もあるので最初からきちんと入れておきましょう!
2⃣ カーバイドをタンクに入れる
次に必要なのが燃料となるカーバイトをタンクに入れます!
そのためにはタンクの下にある部分を回して水タンクから離します。
すると水が中央に落ちるための蓋がついているのでこれも外します!
これは上に引っ張るだけで簡単に取れます!
そうしたら次にカーバイトを入れるのですが、量は少量で大丈夫です!
この程度だけでも5~6時間程火が持ちます!
この時はちょっと入れすぎちゃいましたがのでもっと持ちましたが、通常はもっと少なくて大丈夫です!
注意ポイント
・カーバイトランプは一度エチレンガスが発生すると止められないので、入れた燃料を使い切るつもりで量を決めましょう!
3⃣ 最初は水の落ちる量をチェック
この水の落ちる量によってガスが発生する量が変わります!
よってこの水の量によって火力が変わってきます!
なので実際にカーバイトタンクに付ける前につまみをまわしてみてどのぐらい水が落ちるのか確認しておきましょう!
このDBの場合水を入れるための栓の横につまみが付いています。
この長い方の栓を回すとカチカチという感触があるので、これによって落とす量を変えられます。
目安は1~2秒に1滴落ちるぐらいが丁度良い炎になります!
あとはランプによって変わってくるので実際に火を付けてみて調節すると良いと思います!
4⃣ 火を付けてみる
注意
・火を付けるまえに必ずタンクがしっかりと閉まっているか確認しておきましょう!ゆるくなっているとその隙間から炎がでるので注意です!それでも炎が出る場合はパッキンが劣化している可能性があるので交換しましょう!
タンクをつけて水を落とすつまみを開いてみると石に水が当たって「アセチレンガス」が発生します!
耳を澄ますとかすかに「シューー」っていう音が聞こえます。
数秒ほど経った後、吹き出し口に火を近づけると簡単に火が付きます!
火を付けた後はまたつまみを調整して火力を調整しましょう!
ただオイルランタンと違ってつまみを回してからすぐに火力が変わるわけではありません!
この明るさは普通のキャンドルランタンよりもかなり明るく感じます!
もしかするとこの反射板のおかげもあるかもしれませんが、炎の柱がろうそくよりも長いので凄く明るいのは間違いないです!
これは今後ランタンを使っていく上でかなりメインに近いランタンになりそうです!
ただ扱いはかなり慎重にしないとガスが発生しているので最悪の場合爆発することも考えられます。
きちんと安全に使えるように予備知識はきちんとつけておきましょう♪
オイルランタンとは違った趣がある
今までたくさんのオイルランタンを集めて使ってきましたが、カーバイトランプは全然違う世界のランタンです!
これは使ってみて初めて分かるポイントですが火がオイルとなんとなく違っている気がする!
燃料だけでもここまで雰囲気が変わるのは初めて経験しました。
今後はこのカーバイトランタンとオイルランタンを合わせて使いがながらキャンプをしてみようと思います!
カーバイトランプ まとめ
いかがでしたでしょうか?
カーバイトランプは一味も二味も変わったランタンです!
オイルランタンとは違った手間はありますが、それ以上に楽しさが上回る最高に魅力のあるランタンです!
是非一度使ってみてはいかがでしょうか??