スイスのランタンと言えばHELVETIAを思い浮かべる人が多いと思います!今回はそんなスイス軍用ランタンでも特別個性が強い「CHALWYN」のランタンをご紹介したいと思います!
そもそも「CHALWYN」と聞くとイングランドのランタンじゃない??っと思い浮かべると思います。僕もそうではあったのですが、今回のランタンはスイスの軍用ですが100%でないにしても十中八九イングランドの「CHALWYN」だろう!ということでこの記事を書いています。
これからご紹介するランタンはスイスランタンの原点と言っても過言ではないほど、スイスが作った初期のランタンになります!
それではな早速スイスの軍用ランタン(CHALWYN)をご紹介したいと思います♪
CHALWYNの幻のランタン!?
今回なぜCHALWYNじゃないのかも!?っと思っていたのには理由があります。それはこのランタンがSwiss Army Museum(SAM)にも掲載されています。
これを見る限りでは「SCHALWYN」と書かれていて「CHALWYN」とは書かれていません・・・
というのもこの資料の中には明らかにCHALWYNのランタンにもSCHALWYNと書かれていたからです。これに気が付いたのはもっと先の話でしたがまず名前以外にもこのグローブを支えている円筒に円形の穴が開いているのがCHALWYNの特徴なのでこれである程度特定することができました。
そして、ここまで特定するのに時間がかかったのはまず先ほどの資料に「SCHALWYN」と書かれていたというのもありますが、このランタン自体エンボス加工もなければバッチもついていなかったからです!
一応タンクの裏にも小さい刻印でもついているのかと思いましたが全くありませんでした・・・
CHALWYNの初期なのでは!?
このランタンは資料によると1922年に作られたとありますが、CHALWYNの設立はなんと22年から20年先の1943年だということです!
CHALWYNと言えば4つのモデル(Tropic/Far East/ Tempest/Pilot)になりますが、これはあくまでもCHALWYNの全盛期である1950年代である。年代はともかくCHALWYNの主要4モデルが刻印されていないということは、「初期モデルであった」もしくは「CHALWYNという名になる前であった」のどちらかなのかと思います。
やはりここの年代についての疑問点に納得のいく答えはみつけられなかったのですが、今回のスイスの軍用ランタンがCHALWYNの構造そのものだったということだけになります!
【CHALWYN】スイス軍用ランタン
どうでしょう!?このえぐいほどカッコいいこのランタン!
軍用ランタンはドイツでもたくさんあると思いますが、僕はやっぱりスイスの軍用ランタンが好きな理由が軍用ではありつつもお洒落要素が詰まっているからです!
ドイツの176eを見てみると、使用目的は違えどかなりミリタリー機能が付いているランタンですよね!上から光が漏れないような工夫をしていたり(マッシュルームヘッド)カラーについても言えると思います。
それがスイスのランタンになると軍用ではありますが、お洒落な雰囲気がありますよね!
またこのお洒落なポイントはこの外見以外にもあります!それは後程ご紹介します♪
そのまえにまずは簡単にスペックからご紹介したいと思います。
スペック
サイズ | 高さ:31cm タンク直径:13.5cm |
素材 | 鉄 |
芯 | 5分芯 |
製造年 | 1922年頃 |
このランタンでまず面白いポイントはコールドブラスにも関わらずホットブラストのようなサイズ感があるということです!
またこのサイズ感なので芯も大きめの5分芯となっているのでそれなりの明るさは確保できるようになっています。
軍用ランタンならではの機能!
このランタンで一般的には付いていない機能が備わっています!それは、「フューエルキャップにチェーンがついている」ことです!
この機能は他のランタンでは見かけることがなかなかないのですが、コールマンの軍用ランタンであるGIランタンにも同じ機能がついています。
このGIランタンはじょうごもチェーンでランタンとくっついているのでとても便利なんです!こちらのランタンについてもっと詳しく知りたい場合は下記の記事も読んでみてください♪
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デザイン要素が強い!
スイスのランタンと言えばHELVETIAが僕の中では代表格です!
以前にもご紹介したことがあるのですが、こちらのHELVETIAもデザイン要素が強いと思いませんか??
でもよく見るとこのHELVETIAにしても今回のCHALWYNにしてもどこか似ている部分があるような感じの見た目です!シンプルではありつつもシルバーのカラーで引き締まっていて、だけどグローブガードが独特な雰囲気を醸し出しているところでしょうか!
HELVETIAについても記事を書いていますので是非読んでみてください!
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お洒落なのは機能にもある!
このランタンの中でも特に興味深かったのがこのグローブをリフトアップする構造です!
一般的なランタンのグローブリフトアップだと・・・
- レバーの上げ下げでグローブをリフトアップ!
- 物理的にグローブを上に上げる!
恐らくこのどちらかだと思われるのですが、こちらのランタンの場合この構造も凄くお洒落に仕上がっているんです!
それがこの本体右側についているハンドルです!
これはハンドルを上げ下げではなく回転させることでグローブがリフトアップさせることが出来るようになっています!
下げている状態
上げている状態
これを90℃回転させると後ろにある金属が立ち上がってグローブをリフトアップできるようになっているんです!
こんなお洒落な機能を持たせているなんてさすがスイスランタンです!
ただ!このリフトアップ機能はかなりランタンにストレスを与えていることが分かりました!これ恐らく気を付けて操作しないと壊れますね・・・www
ちなみにHELVETIAも上部での回転式になります。
バーナーが真鍮というアクセント!
デザインはワンポイントのアクセントで全体が引き立つようになっていると思います!
このランタンが届いたときにバーナー部分が真鍮だったので磨いてピカピカにしてみました!
ハンドルとバーナーが同じように真鍮だったのでこちらもピカピカに!
特にバーナーにデザイン性のあるものが加工されているわけではないのですが、このシンプルさがひとつのお洒落感が出ていますよね!
やっぱりこのグローブガードでしょ!
このランタンで一番の見せ所はやっぱりこのグローブガードでしょう!
ホットブラストランタンでは一般的な被せるタイプのグローブガードですが、コールドブラストで使っているのはなかなか見かけませんよね!コールドとかホットとかぶっちゃけあまり関係ないのですが、コールドブラストでこのサイズが珍しいからなのでしょう!
それにしても通常だと横に3本だと思うのですが、その2倍の6本のリングがついているのがとてつもなくカッコイイ!
なんだか6本もリングがついていると凄く怖そうな雰囲気もあって良い感じです!
そしてこのグローブガードはもちろんですが、取り外せるようになっています。
独特の雰囲気を作ってくれる!
このランタンには夜の顔と昼の顔の両方を持っている珍しいランタンだと思いました。
昼間はタフなランタンに見えて、夜には鬼のような怖さを持つランタン・・・
どちらも怖さを持っていますが、それこそスイス軍の強さや怖さを出しているそんな内面的な強さを表面に出している不思議なランタンだと思いました!
この焚き火との相性も最高に良い!キャンプでも軍幕とかミリタリーテイストのあるテントには凄く相性の良いランタンだと思います♪
スイス軍 CHALWYN まとめ
いかがでしたでしょうか??
またまたスイス軍のランタンをご紹介しましたが今回はまた違った雰囲気を持つランタンをご紹介できたと思います!
こんなに訴えかけてくるランタンは非常に珍しいです。
今後も珍しいランタンを手に入れることができたらご紹介していきたいと思います!